リーダーになるにはどのような人が向いているのでしょうか?
仕事を頑張ってリーダーと立場にはなったけれどうまく結果が出せない、どのように部下とうまくやっていけばいいか分からないと悩んでいる人におすすめです。
フナイ電機の創業者船井哲良氏が、著書「四十歳で五つの会社の社長になる」で仕事に対する考えや困難に打ち克つ方法などを語っています。
船井電機は今や「世界のフナイ」と呼ばれ、売上高3500億円を超えています。
それでは「四十歳で五つの会社の社長になる」から船井氏に学ぶリーダーの条件を紹介していきましょう。
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リーダーの条件

聞き上手
リーダーと呼ばれる人達を見ていると共通点があります。
それは友達が多いことです。
リーダー友達の話をよく聞いています。
船井氏は学生時代から友達が多く、どんなタイプの人達とも仲が良かったそうです。
人は自分と合わないなと思った人とは距離を置いてしまうものですが、船井氏の考え方は違います。
船井氏は「知恵、思いやり、行動力」の3つの考えを大切にしていると言います。
この3つの三角形のバランスを均等にすること、そして大きくしていくことが人としての器を大きくすることだと考えています。
どんな人に対しても器を大きくして、まずは聞いてあげることが大切です。
自らを厳しく率先して行動

自分に厳しくしなきゃと思っていてもつい甘えてしまう事が多いものですが、リーダ―である人はそうではいけません。
船井氏はリーダーは自ら厳しく律するべきと語っています。
人を指導していく立場であるリーダーは自らの行動で、人に仕事のやり方や進む道を示していかなければなりません。
“人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと”つまり率先垂範しなくてはいけません。
リーダーの事を信頼できなければ、部下もついてきません。
いつでも部下の手本となる行動を心がけましょう。
迅速に、活発に
船井氏はリーダーになる人はある共通点があるといいます。
それは“掃除をテキパキする人”“声の大きな人”です。
一見仕事と関係がないように思えますが、このような人たちはリーダーの人の特徴に良く見られます。
つまり、迅速な行動力があり、活発な人と言えるでしょう。
このような人はやはり周りから見ても魅力があり、ついていきたいと思わせるのではないでしょうか。
どんなときも平常心

リーダーは部下の手本でなければならないという考えに基いて、リーダーはいつも同じ顔でなくてはいけません。
いつでも平常心で仕事に臨みましょう。
暗い表情をして、部下に何かあったのかなと思われてはダメなのです。
仕事の調子が良い時には機嫌が良く、悪い時には暗い表情をしていると部下も同じようになってしまいます。
これでは良い時は良いのですが、悪い時はみんなでどんどん悪い方向に向かってしまいます。
仕事がうまくいっていないときは、リーダーが絶対に成功させるという意志を持ち、行動していけば部下もついてきます。
良いリーダーに恵まれた部下は力を発揮する事が出来るはずです。
部下の失敗を活かす

部下が失敗したからと言って、怒ったり、仕事を任せないようになってはいけません。
失敗の仕方にもよりますが、その失敗を活かして、もっと良い状況を作り上げることが大切です。
失敗を恐れずに挑戦できる環境を作ってあげましょう。
リーダーは部下に対して大きな器を持って接する事が大切です。
また一人に仕事を任せるのではなく、数人のチームで仕事を任せると、失敗したときにも全員に経験が活かせるようになります。
ですが、何度も同じ失敗ばかりする場合には注意が必要です。
中途半端な叱り方をしない

部下を叱る時には心を込めて真剣に叱りましょう。
子どもの時に親が自分の事を思って真剣に叱ってくれたことなどはずっと忘れず印象に残るものです。
中途半端に自分の感情で叱ったり、そのことをずっと長引かせるようなことをしていると周りにもいい影響を与えません。
叱るのは、その人を成長させるためです。
気持ちが伝わる叱り方をしましょう。
段取りを意識する

自身のライフプランを計画していくように会社も同じです。
会社5年後、10年後など未来を考えた大きな段取り、そして今目の前にある既存事業の小さな段取りをしっかり立てましょう。
大きな段取りを考えることが出来ないリーダーは失敗します。
小さな段取りは部下に任せ、リーダーは常に先の事を見据えていくことを考えましょう。
方針にこだわらない

自分の発言、指示に一貫性がありますか?
指示が何度も変わると部下は混乱します。ですが、さらに良い改善策ができたのであればそれをきちんと説明し部下に伝えましょう。
方針を変えることが悪いことではありません。
周りを納得させる方針へ変更し、良くしていくべきです。
見栄や虚栄で決断しない

成功するためには諦めずに続けていくことが大事です。
ですが、見切りをつけるのであれば早い方が良い事もあります。
失敗が恥ずかしいと恐れるのではなく、リーダーとして最善の決断を出しましょう。
失敗する事への恥ずかしさから見栄を張るのはやめましょう。
究極のリーダーの条件は信頼

やはりリーダーは信頼される人でないといけません。
信頼を得ることで、部下はついてきますし一緒に仕事をしたいと思い頑張ってくれます。
完璧な人はいませんので、リーダーでも足りない部分があるのは当然です。
ですが信頼があればリーダーは務まります。
船井氏は部下に信頼され、周りを動かすことでここまで会社を大きくすることが出来たのではないでしょうか。
部下とうまくいかないというリーダーは、一度自分の行動を改め信頼を得ることから始めてみませんか?