漫然と抱える「何かを変えなければ」という焦燥感に似た気持ち。
当然、心地よいものではありません。
何故、こんな気持ちになってしまうのでしょうか?
周囲の環境によるもの?
勿論、それもあるでしょう。
しかし第一の原因は、自分自身であるかもしれません。
自分はどう生きるのか、また、生きているのか。
普段意識することのない「生き方」ですが、人生において重要な意味を持ちます。
今の生き方が自分に合っていなければ、見つめなおして変化させることで、心の棘が抜けることもあるのです。
Contents
今の生き方が辛いのはなぜ?

生き方は「どう生きていくか」という問いの答えです。
意識していようがいまいが、人間はその問を繰り返して生きています。
やりたくないことをしているから

状況に応じてどの行動を取るのかは、それぞれの自由意思に任されているのです。
しかしときには、自分の意に沿わない言動を取らなければならない状況も起こります。
本当は苦手で嫌なのに、甘んじて受け入れなくてはならない。
そんなことが続くと、どんどん心が疲れていってしまいます。
「本当は嫌なのに、拒絶できない」という状況は、心身共に大きなストレスが掛かります。
また、自分が元々持つポテンシャルを発揮することもできません。
自分の持つポテンシャルが発揮できず、意に沿わない言動を繰り返さなければならない。
やりたいことをしていないから

「あれが買いたい・食べたい」、「あれがしたい」。
そういった気持ちは素直なもので、大事にすべきもののはずです。
色々な要因があるとは思いますが、これらの願望を軽んじていてはストレスが溜まってしまいます。
意に沿わない言動を取ることと同様に、自分の望みを軽視することは、自分自身を粗雑に扱うことに繋がるのです。
常識や当たり前を気にしすぎる

また、世間には「暗黙の了解」というものもあります。
これらは勿論、社会生活を営む上では重要です。
しかし、これらの固定観念と呼ぶべきものが、自分の首を絞めてしまっているときもあるのです。
女性らしさ、男性らしさ、年齢からくるもの、社会的な位置からくるもの。
固定観念の種類は多岐に渡りますが、それぞれを完璧に演じなくてはならない訳ではありませんし、演じられる訳ではありません。
生き方が辛いときにどうする?

何をしたいか、何をしたくないかで考える

そして、何を望んで、何を望んでいないのかを見つめなおしていきましょう。
自分にとって、どんなことが苦痛、もしくは幸せなのか。
こういったことを知っておかなくてはなりません。
見栄や名誉、常識や教育を気にしない

- 相手の優位に立ちたい。
- 優れた人物でいたい。
- 世間からずれずに生きていたい。
特に、常識は重要で、社会生活を送る上では常識に則った行動を求められます。
両親や教師といった人物から、厳しく躾けられた人も多いでしょう。
人より優れた自分、優位に立つ自分。
こう望むことは向上心に繋がりますし、常識は最低限わきまえている必要があります。
しかし、これらのことを考え過ぎて、自分を縛ることはおすすめしません。
人より優れているために、常識のために、本来の自分を見失う可能性があるからです。
それ以前に、「こうあるべき」自分像に疲れ果ててしまうことでしょう。
自分が心底望んでいることは何なのか。
一旦立ち止まり、自分自身に問いかけてみましょう。
実際に行動をとる
特に、今が辛くて苦しいのであれば、迅速な行動が必要です。
ひたすら考えるよりも、実際に動いてしまった方が、問題解決も近付きます。
他人に頼る
人は一人で生きていくことはできません。
常に誰かの助けを借り、誰かを助けて生きていきます。
つまり、自分ではどうしようもない事態に陥ったとき、人の助けを借りることは恥ずかしいことでは無いのです。
しかし中には、助けを求めることが苦手な人がいます。
また、助けを求めてはいけない、と思い込んでいる人もいるでしょう。
そうした生き方をしていると、嫌なことも苦手なことも、全て自分で抱え込んでしまうことになります。
これでは、楽になれるはずがありません。
まずは、その考えを捨てて、思い切って人を頼ってみましょう。
正直に申し出れば、気持ちよく手を貸してくれる人は現れます。
自分の利益だけを考えない
自分の望みを知り、達成していく中で、目先の損得勘定で行動してしまうことがあるかもしれません。
しかし、実は危険な行動でもあります。
例えば、自慢がしたいからブランド物を買うという行動。
こういった安易な行動を取ってしまうと、物を買っただけで満足してしまい、それから先に進むことができなくなってしまいます。
また、人の指示に従いすぎるのも、良いこととは言えません。
確かに、それはそのときの最善なのかもしれません。
しかし、「自分で考える」ことは、なによりも重要なのです。
周囲を気にするのではなく、自分自身と向き合うこと。
買い物で我慢ばかりしない
逆に、心底欲しいのに、高価だからと買うのを諦めてしまっていませんか?
それぞれ、経済的な状況は違うでしょう。
しかし、本当に欲しいものであれば、多少無理をしても買う価値はあります。
手に入れることで幸せになり、楽しく過ごせるのは素晴らしいことなのです。
その上で、締めるべきところはきちんと締めるようにしましょう。
「安いから」買うのではなく、「本当に欲しいから」買うということを心がけましょう。
大切にしたい考え方は?

自分がどう生きるかは、自分自身が「人生をどう考えているか」ということでもあります。
考え無しの行動を繰り返すだけでは、いずれ行き止まりにぶち当たってしまうでしょう。
では、新しい一歩を踏み出すためには、どう考えていけば良いのでしょうか。
自分次第で生き方は選べると考える

人生は、選択の連続です。
そして沢山の選択肢の中からどれを選ぶのかは、自分自身にかかっているのです。
どんな行動を取ったとしても、悪い方向へ転がることがあります。
また、自分自身の意思で選び取った道でもあるので、他のものへ責任転嫁することはできません。
辛く感じるかもしれませんが、悪いことが起こったときこそ、大きなチャンスでもあります。
何故そうなったのかを考えるきっかけとして、また、自分自身と向き合うきっかけになり得るからです。
人生は人から与えられた道ではなく、自分自身で掴み取る道です。
このことを忘れず、前を見据えて生きていきましょう。
いつかしたいはNG

「~がしたいけれど、今は時間がない」、などと、やりたいことを先送りにした経験は、誰にでもあるでしょう。
では、先送りにしたやりたいことは、今実現できているでしょうか。
おそらく、できている人は少ないことでしょう。
行動したいと言う気持ちは本当でも、行動するための勇気が伴っていないのです。
そのまま行けば、一生ずるずると引きずるばかりで、実現することはできません。
行動を起こすために重要なものは、時間やお金などではなく、一歩を踏み出す意思だけなのです。
過去にこだわらない

昔の記憶が、今の自分の足を引っ張ってしまっていることがあります。
例えるならば、怒られた記憶が色濃く残り、それを思い出すような行動がとれなくなっているような場合です。
しかしそれは、現在の自分自身には関係のないことです。
昔の状況と、今の状況は全く違うはずです。
記憶を無くすことは難しいですが、昔の記憶に固執することは止めましょう。
悲しい、苦しい。
そう思った記憶そのものを受け入れて、あくまでも「過去のもの」と考えるようにしましょう。
能力や魅力、豊かさは手に入れるつもりで行動する

人は、自分の優れた部分を発見するよりも、欠けている部分を発見する方が得意なものです。
だからこそ向上心が生まれますが、同時に、劣等感も生まれてしまいます。
多少の劣等感は誰でも持つものですが、強すぎれば、抜け出すことは困難になります。
その上、自分に欠けているものをわざと探すような、悪循環に陥る可能性すら考えられます。
そこで意識的に、欠けている部分に目を向けるのではなく、優れている部分に目を向けるようにしましょう。
もしくは、優れていると自分に言い聞かせるのでも構いません。
今はないモノでもいずれ手にするから大丈夫!そう思えば良いんです。
決断する

今までと違う、新しい行動を起こすためには、決意しなければなりません。
さらに、今までの固定観念を振り払う勇気も必要になります。
まずは、自分を信じて、正直に生きる決意をしましょう。
そうすれば、少しずつ先に進むことができるのです。
まとめ:生き方が辛いときは自分を大切にする

確固とした「自分」を見据え、「人生」を見据える。
これが自分の人生を生きるということです。
新しい生き方で「生きていく」ためには、これを押さえておかなければなりません。
もし、今の生き方が辛いと感じているのであれば、今回の記事の内容を試してみて下さい。
何をもって、自分自身とするのか。
それは望みであり、好きなものであり、したいことでもあります。
また、何が嫌で、何をしたくないのかもしっかり認識しておきましょう。
その上で、行動する際には過去の記憶や劣等感は、一旦横に置いておくようにして下さい。
次に進む勇気を奮い起こすためにも、自分に自信を持たせてあげるのです。
そうしていくことで、本来の自分を見つけ、今までとは違う人生を送ることができるのです。
生き方が辛いときは自分を大切にする行動を取る。
私はそうやって乗り越えてきました。
参考になれば幸いです。